この記事でわかること
- 電験三種の合格率【過去のデータ】
- 電験三種の合格率が低い理由7選
- 合格率が低い電験三駿の対策法3選
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この記事では、電験三種の合格率が低い理由について徹底的に解説していきます。
電験三種の勉強を始めた時に、「電験三種の合格率はなぜこんなに低いの?」と思ったことはありませんか?


電験三種の合格率がかなり低い理由ってなんだろう?

もう少し電験三種の合格率上げて欲しい!
なぜ電験三種の合格率はあんなに低いの?
「こんなに合格率が低いのに自分は合格できるのか?」って思いますよね。
「なんでこんなにも電験三種の合格率は低いんだろう?」と考えてしまいますよね。

そこでこの記事では、電験三種の合格率が低い理由について徹底的に解説していきます。
また、電験三種の過去の合格率や、合格率が低い電験三種の対策法についても紹介します。
この記事を読めば、電験三種の合格率が低い理由がわかり、電験三種の勉強方法についても参考になります。
電験三種の合格率が低い理由を知りたい方や、合格率が低い電験三種に合格したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
電験三種の合格率はどれくらい?

実際、電験三種の合格率ってどれくらいなんでしょうか?

結論から言うと、電験三種の合格率は、毎年8%~10%とかなり低くなっています。
電験三種の過去15年間の合格率は、次のようになっています。
年度 | 受験申込者(人) | 受験者(人) | 合格者(人) | 科目合格者(人) | 合格率(%) | 科目合格率(%) |
令和2年度 | 55408 | 39010 | 3836 | 11686 | 9.83 | 29.96 |
令和元年度 | 59234 | 41543 | 3879 | 13318 | 9.34 | 32.06 |
平成30年度 | 61941 | 42976 | 3918 | 12335 | 9.12 | 28.70 |
平成29年度 | 64974 | 45720 | 3698 | 12176 | 8.09 | 26.63 |
平成28年度 | 66896 | 46552 | 3980 | 13457 | 8.55 | 28.91 |
平成27年度 | 63694 | 45311 | 3502 | 13389 | 7.73 | 29.55 |
平成26年度 | 68756 | 48681 | 4102 | 14625 | 8.43 | 30.04 |
平成25年度 | 69128 | 49575 | 4311 | 12381 | 8.70 | 24.97 |
平成24年度 | 68484 | 49452 | 2895 | 14741 | 5.85 | 29.81 |
平成23年度 | 67844 | 48864 | 2674 | 13245 | 5.47 | 27.11 |
平成22年度 | 68471 | 50794 | 3639 | 14240 | 7.16 | 28.03 |
平成21年度 | 64259 | 47593 | 4558 | 17140 | 9.58 | 36.01 |
平成20年度 | 54509 | 40140 | 4361 | 15350 | 10.86 | 38.24 |
平成19年度 | 55234 | 40608 | 3647 | 11939 | 8.98 | 29.40 |
電験三種の合格率は、4科目の合格者であり、一発で4科目合格した割合ではありません。
ちなみに、電験三種の一発合格率は約1%~3%だと言われています。
過去15年間の電験三種で合格率が10%を超えているのは、平成20年度の試験だけです。
そのため、電験三種の合格率は毎年かなり低くなっています。
次は、電験三種の合格率が低い理由について徹底的に解説していきます。

電験三種の合格率が低い理由7選

では、なぜ電験三種の合格率はあんなに低いのでしょうか?
教えて欲しいです。
わかりました。
では、電験三種の合格率が低い理由について解説していきます。

電験三種の合格率が低い理由7選
- 理由①:科目合格制度の沼にハマってしまうから
- 理由②:約1000時間の勉強時間が必要だから
- 理由③:試験が年1回しかないから
- 理由④:4科目もあるから
- 理由⑤:1つの科目の試験範囲が幅広いから
- 理由⑥:受験制限がないから
- 理由⑦:5択肢のマーク式であるから

理由①:科目合格制度の沼にハマってしまうから
電験三種の合格率が低い理由1つ目は「科目合格制度の沼にハマってしまうから」です。
電験三種を勉強している多くの方は、合格率が低いため、初めから科目合格制度を使って勉強します。
科目合格制度を初めから使おうとすると、以下のようなデメリットを抱えてしまいます。
科目合格を初めから使うデメリット
- 自分の勉強に対しての甘えにつながる
- 1年目に全科目落ちるかもしれない
- 勉強の計画がずれる可能性がある
- 数年も勉強のモチベーションを保つことは難しい
など
また、電験三種の基礎は「理論」です。
人の記憶力はそこまで優秀ではないので、1つの科目を落とすと、過去に勉強した「理論」ももう一度勉強しなおす必要もでてきます。
電験三種は合格率が低いからこそ、1年で合格するつもりで勉強する必要があります。

理由②:約1000時間の勉強時間が必要だから
電験三種の合格率が低い理由2つ目は「約1000時間の勉強時間が必要だから」です。
電験三種に合格するには、4科目とも合格しないといけません。
例えば、毎日2時間勉強したとしても500日かかります。
また、毎日2時間コツコツと継続して勉強すること自体かなり難しいですよ。
電験三種に合格するのに、長時間の勉強時間が必要になるから電験三種の合格率も低くなります。

理由③:試験が年1回しかないから
電験三種の合格率が低い理由3つ目は「試験が年1回しかないから」です。
1年に1回しかないため、最初の1年目で不合格だった場合、また1年コツコツと勉強しないといけません。
また、電験三種の試験は8月下旬から9月中旬に行われますが、電験三種申込日は、5月下旬~6月上旬と比較的早い時期にあります。


このように、安易な考えで電験三種に申し込む方も多くいます。
そのため、最終的に勉強が不十分で電験三種に落ちてしまい、電験三種の合格率が低くなってしまいます。

理由④:4科目もあるから
電験三種の合格率が低い理由4つ目は「4科目もあるから」です。
電験三種は「理論」「機械」「電力」「法規」の4科目あり、一つひとつの量も多いです。
また、電験三種は高校レベルの数学が必要になるので、数学が苦手な人は数学の勉強も必要です。
電験三種の合格率が低いのは、単純に科目数が多いからという理由も考えられます。

理由⑤:1つの科目の試験範囲が幅広いから
電験三種の合格率が低い理由5つ目は「1つの科目の試験範囲が幅広いから」です。
先程も紹介しましたが、電験三種には4科目あります。
各科目の勉強内容
- 理論⇒ 電気回路 / 電磁気学 / 電子回路
- 機械⇒ 変圧器 / 誘導機 / 直流機 / 同期機 / パワーエレクトロニクス / 照明 / 制御 など
- 電力⇒ 発電 / 変電 / 送配電 / 電気材料
- 法規⇒ 電気関係法規 / 電気設備技術基準とその解釈 / 電気施設管理 など
4科目とも上記の量だけ勉強する必要があります。
また、電験三種は「理論」でつまずくと、ほぼ100%合格はできません。
1年で各分野の理解と演習を行わないといけないので、電験三種の合格率も低くなる要因になります。

理由⑥:受験制限がないから
電験三種の合格率が低い理由6つ目は「受験制限がないから」です。
電験三種は誰でも受験できて、60点以上取れると誰でも合格できます。
しかし、内容を理解せずに公式を丸暗記したり、明らかに本気で勉強をしていない受験生もいます。
電験三種の合格率が低い理由の1つとして、受験生の一部に学力が乏しい方がいることも考えられます。

理由⑦:5択肢のマーク式であるから
電験三種の合格率が低い理由7つ目は「5択肢のマーク式であるから」です。
電験三種の問題では、毎年あまり見たことがない問題が出ることが多いです。

問題文の意味さえわからない問題が出た時に、このように考える受験生も少なくありません。
実際に私も意味の分からない問題は、適当にマークしていました。
そのため、運要素が少しだけ入っていることも、電験三種の合格率が低い理由の1つだと考えられます。
そして結局、試験対策を本気で取り組まずに、試験で落ちてしまい、電験三種の合格率を低くすることにつながります。
次は、合格率が低い電験三種の対策法について解説していきます。

合格率が低い電験三種の対策法3選

じゃあ、どのようにして合格率が低い電験三種の勉強をすれば良いのでしょうか?
では、合格率が低い電験三種の対策法を3つ紹介します。

合格率が低い電験三種の対策法3選
- 対策法①:一発合格するつもりで勉強する
- 対策法②:内容を理解して演習量を増やす
- 対策法③:最低でも半年以上前から勉強する

対策法①:一発合格するつもりで勉強する
合格率が低い電験三種の対策法1つ目は「一発合格するつもりで勉強する」ことです。
本気で一発合格するつもりで勉強するだけでも、点数の伸びが違ってくるからです。
例えば、合格率の低い電験三種を3年かけて取得するのと、1年で取得しに行くのとでは、後者の方が圧倒的に勉強のモチベーションを維持しやすいです。
結果的に落ちて科目合格制度を使うことになっても良いので、本気になるためにも、気持ちは一発合格するつもりで勉強してみてください。

対策法②:内容を理解して演習量を増やす
合格率が低い電験三種の対策法2つ目は「内容を理解して演習量を増やす」ことです。
合格率が低いからこそ、内容をしっかりと理解してたくさん演習することが重要だからです。
電験三種で合格できない方は、理解をせずに演習ばっかりしているか、理解だけして演習をしていないかのどちらかであることが多いです。
電験三種は、内容の理解度と演習量の掛け算で合否が決まると言っても過言ではありません。
そのため、各分野の内容を理解して演習量を増やしていくことをおすすめします。

対策法③:最低でも半年以上前から勉強する
合格率が低い電験三種の対策法3つ目は「最低でも半年以上前から勉強する」ことです。
なぜなら、電験三種では、幅広く学ぶ分野を4科目勉強する必要があるからです。
例えば、電気を知らない文系の方が平日5時間、土日5時間以上勉強して半年前でようやく合格できるようになります。
電験三種は合格率が低いので、半年前から始めてもギリギリです。
そのため、電験三種に合格したい方は、最低でも半年以上前から勉強する必要があります。
合格率が低い分、本気で勉強してみてください。

まとめ:電験三種の合格率は低いが60点以上取れれば合格できる!
この記事では、電験三種の合格率や、電験三種の合格率が低い理由について解説しました。
また、合格率が低い電験三種の対策法も合わせて紹介しました。
いかがだったでしょうか。
最後にこの記事のまとめを書いておきます。

この記事のまとめ
■ 電験三種の合格率は毎年8%~10%である
■ 電験三種の合格率が低い理由7選
- 理由①:科目合格制度の沼にハマってしまうから
- 理由②:約1000時間の勉強時間が必要だから
- 理由③:試験が年1回しかないから
- 理由④:4科目もあるから
- 理由⑤:1つの科目の試験範囲が幅広いから
- 理由⑥:受験制限がないから
- 理由⑦:5択肢のマーク式であるから
■ 合格率が低い電験三種の対策法3選
- 対策法①:一発合格するつもりで勉強する
- 対策法②:内容を理解して演習量を増やす
- 対策法③:最低でも半年以上前から勉強する
電験三種には科目合格制度がありますが、うまく使いこなせないと沼にハマって何年も合格できない可能性があります。
しかし、電験三種はしっかりと勉強して、4科目とも60点以上取れれば合格できます。
そのため、電験三種の合格率は低いですが、合格率を気にせずにひたすら毎日勉強することをおすすめします。
応援しています!!
